京都で行われた Google の技術講演会に行ってきた。
ハイアットリージェンシーに着くとドレスアップした人の間を通るとカジュアルな格好の人たちが沢山いたw
簡単なレポート。
Google モバイルプロダクト (若狭 建さん)
Google で行われているモバイル開発と日本での取り組み
- 何故モバイルか?
- 携帯は全世界で 30 億のユーザが使用。国内では約 1 億ユーザ。
- Google の全てのプロダクトをモバイルでも使用できるように展開していく。
- モバイルプロダクト
Google マップと UGC - "このエリアを散策" (南野 朋之さん)
- UGC とは User Generated Content の略。
- Google のミッション
- 世界中の情報を整理して世界中の人からアクセスできる。
- Google マップ では、世界中の情報を「地理的」に整理する。
- 航空データ、電話帳、各パートナーの情報(ぐるなびとか)、地図情報を集めて、整理する。
- 世界で最も広範囲で役に立つ世界地図をネット上に作りたい
- その為にはその地域に住む人の協力が必要。
- 例えば、九州のこの地域のラーメン屋が美味しいという情報はその地域に住む人しか分からない。
- Google マップ API の始まり
- 最初にGoogle マップ の JavaScript を解析してサービスを作った人が居た。
- 実はそれはライセンス違反だった。
- でも利用する人がいるのなら、API にして公開した。
- Geo Web
- 場所に関するデータを集める事によって何か新しい別なものが出来るのではないかと考えている。
- マイマップ
- 地図上のデータを共有。
- 例えば日本を23日間かけて回った人のデータを共有する事が出来る。
- Google マップの左側にリンクがあるので見てみて。
はてなのサービスと Google API / はてなの開発体制 (伊藤 直也さん)
- はてなのポリシー
- サービスを通して人生を豊に
- サービスを通じて新しい価値をネット上に
- はてなのサービス
- インフラが既にあるのが前提
- すぐ出来る → やってみよう
- Google App Engine とかも出てきてるから、誰でも簡単にサービスを提供できる世の中になってきている。
- Web 開発が徐々に高度化(インフラ、データ処理、サーバサイド、フロントエンド)インターフェイスをしっかり作らないと使ってもらえない。
- WebAPI について
- WebAPI はデータをオープンにする。
- データはユーザのもの。
- 自分たちの想像を超えるものを見たい。
- 最近だと、HatenarMaps とか面白い。
- GoogleSatTrack の話とか凄く感動した。
- はてなの開発体制
- はてなの今後
- 科学の追求。
- 科学とサービスの融合を行いたい。
- ある物に何かを加えて変化できるのは科学だけ。
Google におけるエンジニアの日々とリサーチ (マイク シュスターさん)
- 1-800-Goog-411
- Google による音声認識による案内。
- 専用の電話番号に電話を掛けて、位置やカテゴリを電話で言う。そしてやりたい事を電話で言うと結果が返ってくる。
- デモ動画の紹介 (1-800-Goog-411)
- 電話での音声認識は難しい。
- ノイズとか。
- 開発体制
- 基本チームでの開発。
- 1 人で開発する人もいるが、それは稀なケース。
- プロジェクトの開始
- 三ヶ月の予定を立てて、それを行う。
- 三ヶ月後にその予定が出来たかチェックをする。
- 20% ルール
- 有名なアレ。Google に関する事なら業務の 20% を割り当ててもよい。
Q & A (興味深かった質問のみピックアップ)
- Q:Google マップと Google Earth の今後のロードマップは?
- A:それぞれ強み、弱みがあるが、 Google Earth をブラウザ上で動かすのをチャレンジする(している?)
- 伊藤さんからも、はてなワールドは自作で 3D 化したが、ブラウザ上で Google Earth を使えるようにして欲しいとリクエストがあった。
- Q:Google を追い抜く可能性のある企業は?
- A:分からない。20 〜 30 年のスパンで見るとそういう会社が出てくるかもしれない。
- Q:ニコニコ動画で昔 API 遮断するという事があったけど、 API の線引きはどこなのか?
- A:Google マップ に関して言えば、 Google マップの開発部隊と、API の開発部隊は別になる。
- Google マップ自体はオープンであるべきという意見は Google 社内にもある。
- ユーザに対して利益がある場合は、柔軟に対応していく。