Github のイベント行ってきた

最近あんまり勉強会とかに行かないけど、Github のイベントは面白そうだったから直ぐ申し込んだ。
内部のコードやアーキテクチャがどうなっているかという話しより Github という組織作り、働き方の方がメインなお話だった。
以下メモ。


Github は元々サイドプロジェクトとして始まったとか、最初はオフィスは持ってなかった、社員の 60% がリモートで働いているというような働き方のようだ。
オフィスは作ったが、仕事をする場所というより皆で集まった時に楽しく過ごせる場という感じの方が強いらしい。
リモートで働く人が多いから仕事の進め方は勿論 Github を使い、Campfire を使ってコミニュケーションを行ってるとの事。
どうやって仕事をまわしているかとうと、Github の開発者やデザイナーが自分の意思で問題を解決したり、新しい機能を追加してるとの事。


マネージャという存在は居ないが、リーダとなるような人は居る。
かならずペアで仕事をするようだ。
新機能の追加とかは誰かが思いついて、それを実装してコミットして皆が気に入れば本番にデプロイされる。
Github の中の人達の反応が悪ければ revert する。
ここら辺のやりかたがとても「オープンソース」なプロジェクトと似ていると表現していた。


マネージャが居ないのなら、どうやって「評価」みたいな事をするのか? という質問があったが、評価とかは無いとの事。
給与面は一律入社した時に前の会社で貰ってた額 + $5000 にしている。
給与は毎年 5% 上がるとの事。
以前は CEO も役職がついてない社員も全て同じ金額だったが、シニアなエンジニアが入ってくるようになってきたので、変えたそう。
# とはいえ正式ローンチしてから半年くらい(創業者の 3 人だけの状態から初めて社員が入ってくるまで) Github の売り上げから給料はなかったらしいが


マネージャがいないという話しは聞いていたが、どうやって社員の評価とか給与があがるのか不思議だったが、こういう決まりがあるから出来るのか。


機能についてもマネタイズは考えて新規開発やデプロイはしていない。
開発者(この場合ユーザ)にとって使いやすいかという事だけを考えてるとの事。
一方で最初から有料課金のプランは考えてたし、正式にローンチした日にはもう課金が始まったとの事。
これは CTO の Tom が Gravater をやっていた時に無料で人気が出てしまって維持費が大変だったから教訓にしたとの事。
Github を運営する上でホスティングはお金が掛かるが、サンフランシスコの Ruby のミートアップで Engine Yard の人とかと以前から知り合いでデモを見せたりして、Engine Yard がスポンサーになってくれたとの事。
資金に関してはベンチャーキャピタルなどの投資家からの資金は一切ないと言っていた。
アレコレ言われるのが嫌だし自分たちで出来るからとの事。
追記:

GitHubは2012年7月に1億ドルの投資を受けるまでは、いわゆる“ブートストラップ”に成功したスタートアップとして確実な成長を続けていた。

共同創業者に聞いた、GitHubは何が違ったのか?:開発者からの強い支持、5年弱で300万ユーザーを突破 - @IT

とあるので今は投資を受けてるよう。


テストについては全テストが 200 秒で完了するらしい(アサーション数が 1 万以上)。
何でこんなに速いかというとテストの最適化、高速化についてはかなり力を入れている。
テストのボトルネックとなってる所をつぶして行くらしい。


会場の時間の都合で一時間半しかないイベントだったけど、質問がバンバン飛ぶしとても良いイベントだった。